『音信不通の法定相続人がいる場合、どうすれば良いの?』土地資産活用[相続対策編]--賃貸経営博士-

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プロに聞け!土地資産活用[相続対策編]

『音信不通の法定相続人がいる場合、どうすれば良いの?』

 私には弟(Aさん)がいます。10年前に父とケンカをして家を出てから長年にわたって音信不通です。
 遺産分割協議の手続きはどのようにして進めていけばよいのでしょうか。
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 遺産分割協議が成立するためには、相続人全員の同意が必要となります。そのため、相続人の一人が音信不通であったとしても、その相続人を無視して遺産分割協議を成立させることはできません。

まずは、行方不明のAさんを捜し出し、相続人全員で遺産分割協議を行うことができるように最善を尽くすということになります。

どうやってAさんを捜し出せばよいのでしょうか?

最も一般的な方法として、戸籍の附票による確認というものがあります。Aさんの本籍地のある市区町村から、この戸籍の附票という書類を取り寄せることで、Aさんの現在(あるいは最後)の住所を確認することができます。
この記事の回答者
田村 吉央 弁護士
田村 吉央 弁護士Yoshihira Tamura
ノーサイド法律事務所
〒105-0003
東京都港区西新橋1-18-6 クロスオフィス内幸町 606
TEL 03-6257-1788  FAX 03-6800-1492
 ノーサイド【no side】とはラグビーにおいて敵・味方の区別がない意『勝ち負け』よりも大切なのは『問題が解決すること』

居場所が判明しない場合は遺産分割協議の手続は進められないのでしょうか?

Aさんの居場所が判明しなかったという場合であっても、手を尽くしても手続きを進める方法があります。

方法その1 不在者財産管理人を選任してもらう

一つ目の方法は、家庭裁判所に申立をおこない、不在者財産管理人を選任してもらう、というものです。不在者財産管理人とは、行方不明になってしまった人に代わって、その人の財産を管理する人のことで、今回のケースでは、連絡のつかないAさんに代わって、Aさんの財産を管理する人ということになります。

これにより、Aさんの代わりに不在者財産管理人に遺産分割協議に参加してもらって、遺産分割協議を進めることができます。

ただし、不在者財産管理人の権限は、原則として不在者の財産の維持や管理に限定されているため、遺産分割協議に同意するためには、別途裁判所の許可が必要となる点に注意しましょう。

方法その2 家庭裁判所に失踪宣告の申立を行う

 失踪宣告とは、生死不明の状態が7年間続いたとき又は事故や災害があってから1年間生死不明であったときに、(実際に生きているか死んでいるかはともかくとして)法律上死亡したものとみなす制度です。

 今回のケースでは、Aさんは10年にわたって音信不通=生死不明の状態になっているため、家庭裁判所に失踪宣告の申立をし、Aさんが亡くなったものとして手続きを進めることができます。

 ただし、Aさんが相続人にならない場合であっても、Aさんに子供がいた場合には、その子供が相続人となる可能性があります。
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