遺贈や多額の生前贈与を受けた特別受益の場合、遺産分割ではどのように評価される?|弁護士 阿部 栄一郎

×
←賃貸経営博士
賃貸経営博士コラム相続 税金のコラム > 遺贈や多額の生前贈与を受けた特別受益の場合、遺産分割ではどのように評価される?

遺贈や多額の生前贈与を受けた特別受益の場合、遺産分割ではどのように評価される?

いいね・コインとは?
気になった数
シェア
ツイート
LINEで送る

弁護士 弁護士 阿部 栄一郎

阿部栄一郎と申します。 賃料未払い、明渡し、敷金返還といった基本的な賃貸借契約の問題から騒音、悪臭問題といったことまで幅広く賃貸借契約に関する相談、問題解決に当たっています。また、マンション管理組合からの管理費滞納やペットの問題等の相談、問題解決にも当たっています。 相談や解決に当たっては、なぜそのようになるのか、なぜそのように解決した方がいいのかをできる限り丁寧に説明をするように心がけております。 お気軽にご相談ください。

生前に不動産の特別受益を受けた場合,遺産分割の実務では,相続開始時点の当該不動産の価値を基準にして遺産分割を行います。
その他,相続開始時点で特別受益の対象となった特別受益者の下に不動産が存在しない場合(売却してしまった場合,特別受益者の責めに帰すべき事由で滅失した場合,不可抗力で滅失した場合)について,どのように評価されるかを解説します。

1 特別受益はどのような制度なのか

特別受益は,民法903条が定めています。同条1項は,「共同相続人中に,被相続人から,遺贈を受け,又は婚姻若しくは養子縁組のため若しくは生計の資本として贈与を受けた者があるときは,被相続人が相続開始の時において有した財産の価額にその贈与の価額を加えたものを相続財産とみなし,前三条の規定により算定した相続分の中からその遺贈又は贈与の価額を控除した残額をもってその者の相続分とする。」と定めています。
この規定の趣旨は,特別受益者(以下「特別受益者」といいます。)がいる場合には,これを考慮して相続分を算定することが相続人間の公平にかない,被相続人の意思にも合致するという点にあります。
特別受益者がいる場合には,原則として,被相続人が死亡当時に有していた財産(相続財産)に,特別受益を加えた財産をみなし相続財産として扱い,遺産分割を行います。

2 不動産の生前贈与を受けた場合の問題

一般的に,相続人が被相続人から不動産(以下,特別受益の対象となった不動産を「特別受益不動産」といいます。)の贈与を受けた場合,当該贈与は特別受益と評価されると考えられます。なお,本コラムでは,特別受益に当たる贈与と当たらない贈与の区別については措いておきます。
不動産の場合,ご存知のとおり,時期や状態によってその価値が変わります。例えば,同じ土地でも,30年前の土地の価格と現在の土地の価格は異なります。
特別受益者がいる場合でも,同じ問題が起こります。そして,特別受益者からすれば,特別受益不動産を安く評価してもらいたいと考えるでしょうし,他の相続人からすれば特別受益不動産を高く評価してもらいたいと考えるでしょう。
では,実際にはどのように評価されるのでしょうか。

いいね・コインとは?
気になった数
シェア
ツイート
LINEで送る

更新日:2017年11月20日 (公開日:2017年7月21日)

弁護士 阿部 栄一郎の記事

相続 税金の記事

相続 税金の新着記事

相続 税金の人気記事

すべての記事

こんな記事も読まれています

こんな記事も読まれています

新着!大家さんのお悩み相談

こんな記事も読まれています

こんな記事も読まれています

新着!大家さんのお悩み相談

あなたにおすすめの収益物件

大家さん・投資家さんのためのセミナー・勉強会・相談会

特集一覧

[特集]
ハワイでセミリタイア 別荘を手に入れる方法
起業から30年…成功者が語る『成功の秘訣』

コラム特集

   [PR] ベテラン大家が選ぶ、賃貸管理会社とは?

PAGE TOP