地主系大家の家督相続的志向の相続対策 4年にわたる相続対策で思うこと、「こころ苦しい」「重苦しい」「息苦しい」|僧俗嫌世(そうぞく・いやよ)

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地主系大家の家督相続的志向の相続対策 4年にわたる相続対策で思うこと、「こころ苦しい」「重苦しい」「息苦しい」

地主系大家の家督相続的志向の相続対策 4年にわたる相続対策で思うこと、「こころ苦しい」「重苦しい」「息苦しい」

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大家 僧俗嫌世(そうぞく・いやよ)

首都圏近郊の農家が、必要に迫られて不動産賃貸を始めたのが約27年前。 現在は、次期相続に備え、法人化して一部の物件を法人所有としました。 「生活できればそれで十分だが、絶対に負けない大家」であり続けたいと 思っています。

第21回 (小休止)推定相続人が相続対策を主導するのは「ヒジョーに苦しい」
 私は、協力者にたいへん恵まれたと思いますが、4年にわたる相続対策は、私にとって苦しいことがとても多い時間でした。

      ※暗い話なので、ベタ黒で書いてみました。

こころ苦しい

 「公正証書遺言」を作成するときに思いました。

 「あぁ、これは、推定相続人を差別し、絶対に対抗手段を持たせないためのものなのだ」と。「何が誰のところに行くか、どのくらい行くか」ということを、法定相続のルールを飛び越していくわけです。分配される財産には、圧倒的な差ができます。
 家督相続的志向ですから当然なのですが、自分から見ても、「同じきょうだいなのになぁ」「これで納得するかなぁ?」と思います。(もちろん、最大限の配慮をしたつもりです)

 分配が多い人間には、多くの義務が法的にも、道義的にも課されます。でも、遺産分割協議の際は、大きな+(プラス)が目立つのは当たり前。また、人間はだいたい引き算が苦手で、「分配の多寡(権利)」と「それに伴う負担・義務」を差し引きするとどっちがいいかがはっきりわからなくなる人が多いように思います。

 残されたのが金融資産だけで、それを分配するのだったら、どんなに気持ちが楽か!と思いますが、「いえ」をつないでいくのにはそうはいきません。
 この心苦しい気持ちは、相続後も本家の跡取りとしてふさわしい言動をすることや、親戚づきあいなどを通して、他の相続人や親族がほんとうに困ったときには何をおいても援助することで、少しは軽くなるのではないかなと思います。
 少なくとも当家ではそれを実行してきました。ですから、私も。
 

重苦しい

 当家の場合は、被相続人は常に私の隣りに座って話を聞き、おおむねの方向性を理解して、決裁してくれたので少しはましでしたが、「このじいさんが死んだときにどうするかの相談なんだよなぁ」というのは、なかなか気分的に複雑なものがありました。そして、いささか不謹慎で生臭いこともどうしても考えてしまいます。

 例えば、やはり「公正証書遺言」。
 当家の場合は、成り行きからメインバンクのワンストップのサービスをかって「遺言信託」という商品を利用しました。いわゆる「相続対策」というと、「遺産分割」「相続税の納税」のことばかりが多く話題に上りますが、それ以外の付帯する費用もそこそこまとまって掛かるはずです。
 
 遺産の分割・納税にあたっては、遺言の執行に関する遺言執行報酬や税理士、司法書士、関連業者等へ支払う費用も発生します。いちばんもらった人が、いちばんたくさん支払わなければならないというのは、やはり自然の成り行きです。例えば、「税理士費用は分配分に比例して負担してほしい」という提案は世間的には当たり前だとは思いますが、分配には圧倒的な差があるので、果たしてクールにそう言えるでしょうか?
 私は言えそうにありません。(全額負担する気もありませんが、塩梅が難しいです)

 また、葬儀費用は被相続人の財産から控除できますが、それ以降の法要は主に家督を相続したものが負担するのが自然でしょう。

 考えていくと切りがありません。
 

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更新日:2018年7月8日 (公開日:2017年12月27日)

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