「戸建賃貸の投資術番外編 世界の不動産②」世界一不動産の高い街!?香港編|株式会社ワンマンバンド 坂田憲一

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「戸建賃貸の投資術番外編 世界の不動産②」世界一不動産の高い街!?香港編

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大家 株式会社ワンマンバンド 坂田憲一

ワンマンバンドは「いちサラリーマン大家の片手間の副業」から徐々に段階を経て発展してきました。僭越ですが、その中で得た経験やノウハウなどを書いていこうと思います。これから大家さんを目指す人、大家さんとしてどんどん物件を取得中の人、その中で一攫千金ではなく、着実に(長期で大きく)財産を築いていきたい方々の少しでもお役に立てればと思っています。

最初の目的地は世界一不動産の高い街香港。
きらめくビル群のそのすぐ裏で、魔窟のような世界が広がる。
「発展」と「混沌」。香港の今。

「戸建賃貸の投資術番外編 世界の不動産②」香港編


世界一周不動産の旅、最初の目的地は「世界一不動産が高い街」香港です。



ある統計によると、高級マンションの価格比較で、港区麻布を100とすると、香港は230だそうです(ちなみに上海、台北でも150。日本の不動産って安いんですね)。
 
実際、今回一緒に食事をした香港人の友人(外資系企業の幹部)の、15年前に6000万円で購入した60平米の小さめのマンション、今では
2億5000万円(!)
もするとのこと。

日本のサラリーマンの生涯賃金に近いではないですか!60平米のマンションが!
 



僕が初めて香港に訪れた30数年前。香港はまだブルースリーの映画に出てくるような街でした。九龍の空はギラギラ光る原色の看板で埋め尽くされ、アバディーンには海上生活者のボートがひしめき合っていた。当時から高層ビルが乱立していましたが、多分値段はそれほど高くはなかったに違いありません。
 
それから30年の間に香港の不動産は天文学的な上昇を見せた

 




では、人々の所得はどうでしょう。
 
 
僕が10年前まで働いていた外資系の通信業界。確かに香港人の給料はかなり上昇しています。
20年くらい前の感覚だと、(同じ会社の)日本人スタッフの6-7割くらい、という感じだったのが、10年前にはほぼ変わらなくなって、今では少し日本人より高いくらいでしょうか。ディレクター(部長)クラスで2000万円くらい。上はもちろんきりがないですが、このあたりが、ボリューム層では一番上のクラスなのではないか。僕の友人も大体そのくらいのサラリーです。
 

僕も10年前、サラリーマンを辞める時、大体そのくらいの給料をもらっていましたが、それで2億5000万円のマンションなんて、もちろん買えません。香港のマンションの価格レベルは、最もいい給料をもらっている層でもそう簡単に手が出ないところまで来ています。
 

 

では、もう少し下はどうでしょうか。

 
香港の大卒の初任給は近年それほど劇的には上昇しておらず、日本円にすると15万円くらい。日本よりもちょっと低いくらいです。
 
そうすると、普通のサラリーマンでは、今はもう、自分のうちを持つことは夢のまた夢。では彼らはどこに住んでいるかというと、多くの人は公営住宅に住んでいます。

一人当たりの平均面積設定は3.3平米(!)。家賃は平均3-4万円くらい、と比較的安価ですが、入居まで3-4年待つことはざらのようです。
 

 

そしてその下。
 
世の中の階層は、下に行けば行くほどボリュームが大きくなります。その最大のボリューム層の暮らしは、香港では多分30年前と大きくは変わっていないのではないかと思います。
 
九龍の中心部でも、一歩大通りから足を踏み入れると、30年前と変わらぬ世界が広がっている。何百年前から立っているかのようなサイバーチックなビルがひしめき合い、上を見上げると窓からの洗濯物が空を覆っている。
 
収入の少ない、多くの人々は、香港では劇的に狭い住宅に、たくさんの人数で暮らしています。何せ、安い土地がないんだから。
 

 
 
土地の高い香港では、もうスラムが存在できる余地はありません。
以前、「クレイジージャーニー」だったか、「香港のスラムはビルの屋上に存在する」というような話を見た記憶があります。
 
確かに!

 
高いビルから気を付けて下を見ていると、ビルの屋上にはまさに「スラム」のような家が立ち並んでいるのでした。
 

 
生活水準自体が急激に上がってきたアッパークラス、徐々に所得は増えてきているし生活レベルも上がりボリューム自体も大きくなっている中間層、実質的な所得も生活レベルもほとんど変化のない低所得層、香港では、この格差がどんどんどんどん大きくなり、そしてそれらの人すべての頭を、「世界一高い不動産価格」が押さえつけているかのようでした。
 


 
今回、「逃亡犯条例」改正を巡り行われている、参加者200万人ともいわれるデモ現場を訪れました。香港の人口は750万人です。


僕が訪れたのはちょうどその最大のデモが決行された日で、大通りの向こうから、果てしなく限りなく、どんどん人が湧いてくる様子は壮観でした。

しばらくデモに混ざって一緒に歩いてみると、参加者は拍子抜けするほど明るい顔で、途中で弁当を広げたり、カップルで手をつないだり、小さな子供を連れてきていたり、映像で繰り返し流される壮絶な光景とは裏腹に、デモはいたって平和裏に行われていました。
 



これだけの人々が強く望んでも、「逃亡犯条例」はいまだ撤回されていない。

中国の影響は、今後も強まり続けていくことでしょう。そしてそれはそのまま、香港経済にとっても、不動産にとっても、大きな不確定要素になる。

 

混沌と自由の中から生まれてきた香港社会。僕は大好きですが、少なくとも
「香港の不動産に投資しよう」とは、とても思えませんでした。
というか、買えないけど、高すぎて。
 
 
 

公開日:2019年6月18日

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