借金のある相続の注意点!兄弟が相続した借金の返済義務はどこまで?相続放棄は可能か-長男が相続したアパート経営の失敗で借金…相続の意外なトラブル-不動産賃貸経営博士-

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借金のある相続の注意点!兄弟が相続した借金の返済義務はどこまで?相続放棄は可能か-長男が相続したアパート経営の失敗で借金…相続の意外なトラブル
プロに聞け!土地相続トラブル[相続トラブル編]

知らない間に兄弟が増えていた!?養子縁組による相続トラブル

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アパート経営している父が亡くなりました。母はすでに亡くなっており、相続人は子供三人(長男・長女・次男)です。
長男は父と同居してアパートの管理を手伝っていたので実家(土地+建物)と木造アパート(1棟8部屋)と銀行から借り入れているアパートの建設費用(残債3000万円)を相続し、銀行預金(1000万円)を長女と次男で500万円ずつを相続することになりました。そして、この内容を遺産分割協議書に記載して作成しました。
それから2年後、長男のアパート経営がうまくいかず、銀行への返済ができなくなりました。
土地相続トラブル事件簿!
武内優宏 弁護士
武内優宏 弁護士Takeuchi Yuukou
法律事務所アルシエン
〒100-0013
東京都千代田区霞が関3-6-15
霞が関MHタワーズ2F
TEL 03-5510-8255  FAX 03-6674-2504
http://www.alcien.jp
   

Q1:長女、次男に長男が相続した借金の返済義務はあるの?

今回のケースのように、投資アパートを持っている方が亡くなった場合、長男が投資アパートを相続する代わりに投資アパートの建築費用として借入れした銀行に対する借金は長男が支払っていく、他の相続人は借金を相続しない代わりに相続財産も少なくするというような内容で遺産分割協議をまとめることがあります。
それでは、その後長男が投資アパートの経営に失敗して、銀行への支払ができなくなった場合、他の相続人は、銀行に対して借金を支払う必要があるのでしょうか。

長男以外の相続人も被相続人の債務を相続している!?
遺産分割協議で長男が借金を相続し、他の相続人はそれを考慮して相続財産を少なくしたのです。そうであれば、他の相続人が借金を支払う必要などないと考えがちです。
しかし、答えは異なります。他の相続人も、法定相続分の割合で、銀行に対する借金を相続していることになります。なので、長男が支払わない場合、法定相続分の割合分は銀行に対して借金を支払う必要が生じるのです。
そうしないと、債権者が関知しないところで、資力がない相続人に債務を押しつけることができてしまうことになってしまいます。
 
     

Q2:長女・次男が相続の時に返済義務を逃れる方法はありますか?

①相続放棄をする
一つ目の方法は、相続放棄です。プラスの財産もマイナスの財産も財産を相続しないのであれば、きちんと相続放棄手続をしておくことが必要です。
遺産分割協議で遺産を放棄したり、相続をしないという協議をしたことをもって、相続放棄をしたと考えている方もいますが、それは相続放棄ではありません。マイナスの財産も含めて相続を放棄するには、相続開始時から3カ月以内に裁判所に対して相続放棄の申述をするという正規の手続きをすることが必要です。

注意点!
遺産分割協議で協議していても相続放棄をしたことにはならない!
相続放棄は、相続開始時から3カ月以内

②債権者の承諾をとる
二つ目の方法として、遺産分割の時に借金を支払っていくことを決めた場合に、債権者の承諾をとるという方法があります。これは、免責的債務引受けという合意を銀行と各相続人との間で行なうという方法です。
すなわち、長男が借金を相続する場合、銀行との間で、借金を負うのは長男だけにあり、他の相続人は銀行に対しての借金を負わなくなるという内容の合意をするという方法です。
この方法をとれば、それ以後、他の相続人は銀行に対する債務を負わなくなります。
     

Q3:借金のある相続で気をつけることは?

相続は、プラスの財産だけでなく借金も引き継ぎます。
相続放棄は、原則として相続を知ってから3カ月以内に手続きする必要があります。3カ月以内に手続きをしないと単純承認といってプラスの財産も借金も全部そのまま相続したということになってしまいます。
・借金の存在を相続人に分かるようにしておくこと
借金の存在を知らないで借金を相続してしまうことを防ぐためにも、相続人が借金の存在が分かるようにしておくことが重要です。
もしも借金がある場合には、「借金がいくらくらいある」と生前に家族に伝えておく、エンディングノートを利用して家族がすぐに分かるようにしておくという配慮が必要です。
・弁護士に相談し、何をすべきか確認することをおすすめします
「相続放棄」の申請前や申請後に、被相続人の財産を処分してしまうと「単純承認」をしたことになり、相続放棄ができなくなってしまう可能性があります。遺産に多額の債務があると分かった時点、「何をして、何をしてはいけないか」、弁護士に相談することをお勧めします。
遺産分割協議で合意をする場合、合意内容について銀行の承諾を得られるか、事前に確認を
・遺産分割協議で借金の相続について、合意する際にはその合意内容について銀行の承諾をもらえるかを事前に銀行に問い合わせておく必要があります。また、遺産分割協議後に免責的債務引受の手続がきちんとなされたか確認をしておくということが、極めて重要です。相続人の一人に任せきりにしておくと、手続きが取られていなかったという結果になってしまうこともあります。
 
 
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