おもしろサイエンスショーを主催する米村でんじろう先生が語る『SNSやYoutubeの動画で実体験を得た気になってしまう子供たちの未来と大人たちのビジネス』|自分だけの生き方!~自分だけの生き方を謳歌する賢者への岩崎せいじ取材対談コーナー~-不動産賃貸経営博士-

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おもしろサイエンスショーを主催する米村でんじろう先生が語る『SNSやYoutubeの動画で実体験を得た気になってしまう子供たちの未来と大人たちのビジネス』|自分だけの生き方!~自分だけの生き方を謳歌する賢者への岩崎せいじ取材対談コーナー~
自分だけの生き方!
~自分だけの生き方を謳歌する賢者への取材対談コーナー~
自然と遊び、科学を楽しみ、科学を通じた『実体験の大切さ』を伝えるサイエンスプロデューサー
米村でんじろう先生
サイエンスプロデューサー 米村でんじろう先生サイエンスプロデューサー 米村でんじろう先生
日本全国で『サイエンスショー』や『実験教室』を開催し、子供たちに勉強としての『科学』だけではない、科学の持つ『面白さ・楽しさ』を知ってもらい、興味・関心を持つことで初めてわかる『学びの楽しさ』を教えるサイエンスプロデューサー『米村でんじろう』さんに、博士.com代表創業者の岩崎せいじが取材対談。高校教師時代を経て、これまでにはなかったサイエンスプロデューサーという新たな職業の開拓、その過程における試行錯誤、これからの時代の中で子どもたちに伝えたいこと、そして、AIなどの最新テクノロジーについての考えなどを伺いました。

未来を担う子供たちに大人として伝えたいこと『100回試して、99回の失敗と1回の成功を実際に体験をしてほしい』

今の子供たちは、実体験を得る機会が少なくなってきているように感じます。これは子供だけではありませんが、インターネットやスマートフォンが普及し情報化した現代では、本当に多くの情報が簡単に手に入ってしまいます。
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例えばSNSやYoutubeの動画で自分が体験したことのないものを見れば、さもそれを体験したような気になってしまうのです。

それではあまりにもったいない!やはり、自分でやってみる『生の体験』というのがすごく大事なんです。失敗してもいいんです。自分でやると失敗するから、その経験が身につきますよね、いい意味で。

私が言うのもなんですが、テレビもある種『成功しているもの』を見やすくまとめて流しているものなので、視聴者からは成功の面しか見えませんが、その裏はほとんどが失敗なんですよ。100回やって99回失敗しているようなものなんです。
――僕も先生の動画を見て子供とやってみたんですよ、スポイトを使って泡が下に落ちる実験。でも全然うまくいかなかったです。

うまくいかないんですよ、そういうものなんです。そういう失敗を繰り返して、失敗体験を通して学ぶことが大切なんです。自分で工夫するようになると、数多くの失敗の中から、ごく稀に成功を得たときにやっぱり達成感があるんです。

行き詰ったときには『あきらめない』、また時を変えて場を変えて考え直してやってみることで、『対処力』がつきますよね。昔言われていた『マニュアル人間』じゃなくなるんです。

失敗をしてもそれを自分で何とかするという経験を子供の時にしておくことで、大人になってから、どんな仕事についてもなんとかできるようになります。

実験なら本を読んで、映像を見て終わるのではなくて、ぜひ自分でやってみて欲しい。失敗してもそれには大切な意味があって、なかなか本や映像で見たようにはいかないですよ。逆にそれがいい勉強になりますから。
昔は情報量がなかったですが、その分、僕らが子供の頃は実経験をする機会が多かったです。

何もないから、自分で作らなければいけない、ナイフだってなんだって自分で作りましたからね。

僕の頃はそういう自分たちの作ったものでやる『ごっこ』遊びがほとんどでしたから、実体験としてほとんどのものが失敗でしたけど、それで色々なものを体験的に学びました。
学校の勉強とは違うから、僕は勉強はできなかったけど、テストが苦手で散々ダメだと言われたけど、その頃の実経験は今も役に立っています。

子供たちには実体験をして欲しい。全部は無理でも、できそうなものがあったら、ぜひやってみて欲しいです。

子供の想像力や生きる力を奪い去ってしまう大人のビジネス『与えるだけではなく、大人も子供と一緒に遊び・想像する教育へ』

現代の技術的な進歩については、とても便利になったとは思いますが、比較して達成感や満足感、幸福感などは何も増えていないように感じます。安易に手に入るものが多いから感激することも少なくなるでしょうし、今はお金さえあれば何でもすぐネットで探して買えますからね。

昔は雑誌に載っていた物が欲しくても、どうやって買えばいいのか、お店もないし、お金もないし、 だから自分で作ろうと考えていたのだと思います。

でも、今は便利になり、簡単に手に入ってしまう。苦労して手に入れる喜びが薄くなっているから、満足度も減っているんじゃないでしょうか。

子供の頃って、棒切れ一本で一日中楽しく遊べたじゃないですか。その能力ってすごいと思うんですよ。大変な想像力じゃないですか。ただの棒が『魔法の杖』に見えたり、『刀』に見えたり、風呂敷を背中に羽織れば『スーパーマン』にだってなれちゃうんですから!

こどもの持っているイマジネーションってそういう遊びの中で培われる『想像力』ですよね、『何かになりきる』という。

でも、それは今みたいに色々なものが映像化されて、具体性を持って目の前にあると、子供はそれを見るだけで終わってしまいます。想像する必要がありませんからね。
それは子供の想像力を弱めてしまうかもしれません。知らないからこそ、勝手な想像がたくさんできるのであって、それがどんどん提供されてしまえば、子供は想像しなくなってしまうからです。

昔だったら女の子は、おままごとでプラスチックのカップに土を入れて『ご飯」に見立てたりとか、逆さにすればそれが『プリン』になったり、それらは全て子供の創り出すイメージですよね。
今の時代はこの『ごっこ遊び』をする機会と場所すらビジネス・サービスとして提供される時代になってしまいました。子供たちが楽しいのはいいことですけど、今の子供たちだって自分で想像して、自分で作ってごっこ遊びができるのに、その機会を奪ってしまっているように感じます。

用意されたもので遊ぶだけじゃなくて、実際に公園とか雑木林に行って、本物の生きている虫や植物にも触れた方がいいと思うんですよ。子供たちに進んで実体験をして欲しい僕としては、なかなか複雑な気持ちです。

親子で野原にいって一緒に遊べば、より豊かなはずですし、河原に行って焚火をやったり、水に入っていろいろな生き物を捕まえてみたりした方が、はるかに豊かな体験ができると思います。

本当は子供たち自身の想像力と創作で作り上げていく『子供の遊び』をわざわざ大人が『企画・提供』をして、そこに大人たちが子供連れていって『遊ばせる』、この現状にちょっとおかしな方向に進んでしまっているのではないかとすら、僕は感じてしまいます。

今の日本は物が豊かで、情報も豊かで、教育格差の問題なども色々ありますが、ほとんどのものが手に入る国になりました。ただ、今の日本の子供たちが大人になったときに、彼らはすごい創造性豊かな人になるのか?意欲や気力に満ち溢れているだろうか?世界をリードできる人材に育つだろうか?
未来の話なので確かなこと言えませんが、もしかしたら多くの人が「そうでもないかも……」と首を傾げるかもしれません。

それよりも、もっと発展途上の国の子供たちの方が、これからの21世紀を引っ張っていくかもしれない、そう思ってしまいます。

今の日本には、あまりにも恵まれている子供たちが多く、そこには渇望感がなく、自分で何かを切り開くという気持ちが弱く、満足感も低く、簡単に満足してしまう子供が多くなりつつあります。

このままでは、生きる力自体が弱くなってしまうのではないかという危機感すら感じます。
時代の変化に大人すらついていくことがやっとなこの時代だからこそ、未来を託す子供たちの将来を考えて、自分たちを育んできた『子供が工夫する遊び』を今の子供たちに伝え、共に遊んであげることも大切なのではないかと、僕は思います。
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でんじろう先生が見る 今のAI時代(機械学習やディープラーニング)/米村でんじろうが思い描く未来『科学技術を楽しむ文化を持つ日本』を世界へ発信してほしい
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でんじろう先生が見る 今のAI時代(機械学習やディープラーニング)/米村でんじろうが思い描く未来『科学技術を楽しむ文化を持つ日本』を世界へ発信してほしい
自然と遊び、科学を楽しみ、科学を通じた『実体験の大切さ』を伝える - サイエンスプロデューサー 米村でんじろう先生 -
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