最低ラインの賃料を保ちつつ、舐められない為の交渉術|僧俗嫌世(そうぞく・いやよ)

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事業用定期借地権契約での流れと契約上の注意点|俺流大家業―素人大家のひとりごと④

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大家 僧俗嫌世(そうぞく・いやよ)

首都圏近郊の農家が、必要に迫られて不動産賃貸を始めたのが約27年前。 現在は、次期相続に備え、法人化して一部の物件を法人所有としました。 「生活できればそれで十分だが、絶対に負けない大家」であり続けたいと 思っています。

最低ラインの賃料を保ちつつ、舐められない為の交渉術

 予想はしていたものの、一旦正式契約を結んだ後に賃料交渉があり、条件付きですが最初の交渉より2割近く賃料が下がりました。
 でも、こちらからNOは言いませんでした。なぜなら、そもそも最初の想定賃料が高いので、最初の契約の賃料もそれなりに高い。仮に2割切られても、私の考えていた最低のラインよりまだ上なのです。ここは引くべきところですが、逃げられると思って交渉するとなめられます。時間を稼ぎながら、こちらが取り返せるぶんだけはちゃんと守ることができました。

詰め

 いよいよ公正証書を作る段になり、先方が何も言ってこないので、「そちらの顧問弁護士に案文を作って提示してほしい。もし、私が読んで不明点があれば、私のネットワークの中で弁護士を探し、検討させてもらおうと思っている」と伝えました。先方も応諾。日を置いて案文がこちらに届きました。
 最初に書いたように「とにかくじっくり舐めるように」読みました。やはり素人ではわからないところがある。直接の友人のなかに弁護士がいない私は、信頼できる人の伝手で紹介していただいた方に、案文と依頼の意図と私なりに読み込んだ上での不明点を書き上げた文書を送りました。
 数日後の返答は、「疑問点は的を得たものであり、私の利益が守られるように案文を若干手直しした」とのこと。私はそれをもって社長と面談。社長は顧問弁護士にこちらの持ち込んだ文書をダイレクトに顧問弁護士に..。顧問弁護士によりさらに修正案がこちらに届く。

 まだ、1か所だけ気になる。「日本語としてはまったく抵抗はないし、現に、口頭では合意済」のことだが、このことばづかいを契約書(公正証書)に残すともしかしたら法律ではどんな風にでも解釈されてしまうかもしれない。それは困る。だから、こちら側の弁護士にまた聞く。そして、その先は、先方の顧問弁護士と専門家同士でやり取りしてもらうことに。
 こちら側の弁護士の私への連絡は、「んー、私もやはり『えっ?』と思いましたので、先方の弁護士と相談して直してもらいました。しかし、よく読み込まれていますねぇ」というものでした。

 なお、弁護士に依頼したのでお金はかかります。しかし、「いくらで?」は、敢えて聞いていません。「間に入っている人は私と弁護士の双方と懇意にしている。法外な請求をすれば間の人に恥をかかせることになる。だから、これは多分ない。万が一あったら、間の人に言って交渉すればいい。」ということと、メールと電話のやり取りだけで一度も会ってないけれど、仮に100万円請求されたとしても、それは、契約賃料総額の1%よりもはるかに安い額であり、これを出し惜しんで一杯喰わされたり、面倒な思いをするのはまっぴら御免だから保険のつもりで払うわけです。

 出来上がった案文も届きました。調印は今週です。

公開日:2016年12月19日

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