相続トラブルになる前に!遺言書を書いてもモメるのはなぜ~解決編~遺留分放棄について|竹村鮎子

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相続トラブルになる前に!遺言書を書いてもモメるのはなぜ~解決編~遺留分放棄について

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弁護士 竹村鮎子

不動産関連業務を中心に、相続、離婚など幅広い案件を取り扱っております。賃貸経営にまつわるトラブルやその対処法について、分かりやすくご説明するように心がけています。

みなさんこんにちは! 弁護士の竹村鮎子です。
これまで、遺言書を書いてもモメてしまう相続についてご説明してきました。
最終回は解決編です。
どうしたらモメない相続が実現できたのでしょうか?

前回までのあらすじ

 賃貸経営をしているAさんは、全財産を息子のBさんに相続させたいと考え、遺言書を遺していました。
 しかし、Aさんの死後、Bさんとその妹であるCさんで大モメ!
 Cさんの遺留分、遺産である不動産の評価額でモメにモメた結果、結局亡Aさん名義の土地建物を、BさんとCさんの共有にすることにしました。
 そして数年後、Cさんは破産することになり、土地建物のうち、Cさんの持分については、第三者Dさんの手に渡ってしまいました。
 さらに数年後、BさんもDさんからの執拗な要求に根負けして、自分の持分をDさんに譲渡してしまうのでした…

それじゃあ、どうすれば良かったの?

 今回のトラブルは,遺留分を考えなかったために起きてしまったものでした。したがって、Aさんは遺言書を作成するときに、Cさんの遺留分に配慮した遺言書を作成しておくべきでした。

 しかし、遺産に不動産が含まれている場合、遺留分相当額は、「トラブルポイント2」でご説明したとおり、遺産分割時の不動産の評価額に大きく左右されます。このため、Aさんが生前、Cさんの遺留分に配慮した遺言書を作成していたとしても、遺産分割時に不動産の価値が高騰していた場合には、Cさんの遺留分相当額は、Aさんが予定していたものよりも高額になっているおそれがあります。

 実は、遺留分は放棄することが認められています。被相続人(Aさん)の生前に、相続人(ここではCさん)が家庭裁判所に申し立てを行い、裁判所がその申立を認めれば、CさんはAさんの相続において、遺留分減殺請求をすることはできなくなります。
 今回のトラブルは、Cさんに遺留分があることがそもそもの原因ですので、Cさんに遺留分がなくなれば、トラブルの発生を避けることができます。

 しかし、これはあくまで、Cさんが納得して行う手続きです。また、遺留分の放棄が裁判所に認められるには、それ相応の見返りがBさんになければなりません。

 したがって、Aさんは、Cさんに遺留分の放棄をしてもらいたいと考えるならば、生前にCさんに対して遺留分放棄の必要性についてきちんと説明をし、また、それ相応の財産をCさんに渡しておく必要があるでしょう。

 遺言書を書いていてもモメる相続のお話は、これで最終回です。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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更新日:2017年11月24日 (公開日:2017年8月7日)

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