大家さんとサラリーマンの「二足のわらじ」を履いたビジネスマンが海外不動産を入手して失敗したこと|相続大家・井原裕史

×
←不動産賃貸経営博士
>
>
>
大家さんとサラリーマンの「二足のわらじ」を履いたビジネスマンが海外不動産を入手して失敗したこと

大家さんとサラリーマンの「二足のわらじ」を履いたビジネスマンが海外不動産を入手して失敗したこと

いいね・コインとは?
気になった数
シェア
ツイート
LINEで送る

大家 相続大家・井原裕史

これまでの「相続大家」経験を踏まえ独断と偏見を交えたつぶやきをしてみたいと思います

以前、サラリーマンとして海外ビジネスに従事していたことがあります。

ブラジルで働いていたのですが、夢はその土地で小さくても良いので不動産を持って見ることでした。

都市の不動産はとても高くて手が出ないので、遥か田舎のわずかな土地を購入することにしました。

今回は、その土地に纏わる失敗談に触れてみたいと思います。

海外不動産を持つ夢の実現

ブラジルは、日本の国土の23倍にも達する広大な土地に恵まれています。
アマゾンの密林や広大な原野のイメージがありますが、一方で人口が一千万人以上に達するサンパウロや、世界的に有名なカーニバルでおなじみのリオデジャネイロなど大都市を擁するラテンアメリカの大国です。

この地で仕事を続ける中で、一度は情熱大陸の中に自分の土地を持って見たいと強い願望を抱いたことがあります。と言っても都市部の土地は、いずこも同じ高値の花でとてもサラリーマンには手が出ません。

そこで、夢と願いを叶えることが出来る土地として目を向けたのが遥か彼方に広がる原野に近い場所でした。通常であれば、それまで一度も行ったこともない土地を入手するような無謀なことは当然に避ける筈ですが、現地の親しい知人の勧めもあり熱に浮かされるように行動を起こして「夢」と「願望」の実現に向けてしゃにむに突き進んでいったのです。

 

見果てぬ夢となった顛末と教訓

都会から遥か彼方の原野に近い土地でしたが、実はその地域の近くには大西洋から太平洋へと縦貫する大陸横断道路プロジェクト「TRANS-AMAZONICA PROJECT」が展開する計画があるとのことで、プロジェクトが実現すればその地域が大きく発展する可能性を秘めた文字通り「夢」と「希望」の地であった訳です。

しかし、ラテンアメリカの壮大なプロジェクトは我々の尺度では測れない規模と時間の流れの中で展開するのだと言うことにやがて気づかされることになりました。

情熱大陸であるブラジルに関わって20年超が経過、かの地を離れざるを得なくなったのですが壮大なプロジェクトが緒につく気配はみじんもありませんでした。

日本に帰国してからもかなりの期間、その巨大プロジェクトの立ち上げを待ったのですが全く動き出す気配すらありませんでした。やむを得ず自分が入手したささやかな原野の土地をなんとか処分できないものかと現地の弁護士を介して売却の手配を試みたのですが、複雑な土地法制など諸般の状況に阻まれてままならず、結局はその不動産を放棄せざるを得ないこととなった次第です。

本件は、文字通り情熱大陸の原野を対象として無謀にも漠然とした「夢」を買ったわけですから、所詮は「見果てぬ夢」でしか無くそれがはかなく消えても仕方ないのかも知れません。

このケースで一つだけ教訓として学んだ事は、海外に不動産を持ってその後、特に現地を離れてしまってから「リモートコントロール」でイザ処分しようとする場合、往々にして現地の複雑な法制をはじめとして諸事情に阻まれにっちもさっちもいかなくなる恐れが大きいということです。

海外不動産を所有しようとする時は、はじめからそのことをシッカリと頭に入れて入念な準備と慎重な取組み姿勢で臨むことが必須であると今更ながら実感している次第です。




 

公開日:2018年3月31日

いいね・コインとは?
気になった数
シェア
ツイート
LINEで送る

こんな記事も読まれています

こんな記事も読まれています

相続大家・井原裕史の記事

売却の記事

売却の新着記事

売却の人気記事

すべての記事

新着!大家さんのお悩み相談

あなたにおすすめの収益物件

大家さん・投資家さんのためのセミナー・勉強会・相談会

[特集]
不動産賃貸経営体験談を大家さんに語ってもらいました
ハワイでセミリタイア 別荘を手に入れる方法
経営者・成功者が語る ~経営者取材対談~

コラム特集

   [PR] ベテラン大家が選ぶ、賃貸管理会社とは?

×

PAGE TOP