第2ステージの実施(部屋別に工夫を施すフル・リノベーション)|相続大家・井原裕史

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生活保護の高齢者が築古アパートに入居して、その後10年以上に亘って住み続けることになったケース(その2)

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大家 相続大家・井原裕史

これまでの「相続大家」経験を踏まえ独断と偏見を交えたつぶやきをしてみたいと思います

第2ステージの実施(部屋別に工夫を施すフル・リノベーション)

所有の築古物件は、1970年代の典型的な1kスタイルの畳部屋、トイレは和式便所で全く商品性のないアパートであり抜本的な変更が不可欠でした。

第2ステージに入っても、幸いにもスキルの高い事業者と交渉する機会に恵まれ、オーナーと事業者が二人三脚で部屋の退去がある都度、ひと部屋ごとに工夫をこらしてリノベーションを実施することにしたのです。

築30年超のアパートの持ち味を生かしながら、現代にマッチした部屋つくりを実現することにこだわり、「新しい~も有り、懐かしいも~ある・・・・」「ヴィンテージのクラシック・モダン」を基本コンセプトにしました。そして、「あんしん」「やすらぎ」「セーフティー」の3拍子の揃った部屋つくりを目指して今日まで、部屋ごとに異なったフル・リノベーションを実現しつつフェニックス(不死鳥)のように美しく甦るプロジェクトを続けて来ています。

なお、フェニックス・プロジェクトを手掛けはじめてから既に10数年が経過しましたが、この基本コンセプトに沿ってこれからも一層の「知恵」と「工夫」、それに「熱意」と「真心」を加味しながらプロジェクトを継続して行きたいと考えています。

年金生活・独居高齢入居者のその後

本人は生活保護を受けていることから、行政の管理監督下にあり家賃の滞納はなく、独居老人であることから社会福祉協議会・その他の支援組織との繋がりも保たれていて緊急連絡網等に特段の問題が生じることなく、10年以上に亘って築古アパートに入居を続けていました。

本人は、もともと腕の良い建具職人であり非常に几帳面でしかもお洒落な老人でしたから、部屋の中はいつもキチンと整理整頓された状態でした。

不幸にも肺がんを長く患って大きな病院で毎月定期健診を受けていたのですが、その内に病状が悪化してそのまま掛かりつけの病院に入院することとなりました。検査の結果、深刻な病状不良でこれ以上自宅療養は困難との診断が出て専門の医療施設への転院となりアパートは引き払うことになりました。

生活保護を受けていた関係上、アパートからの退出費用はすべて行政当局が負担して引っ越しが滞りなく終了しました。(尤も、退出に伴う「原状回復」費用までは行政負担とはなりませんでしたが・・・・)

本件入居者(生活保護の独居高齢者)は、10年超に亘ってキチンと家賃を支払って入居を続け、(しかも本人の几帳面さに起因しますが)きれいに部屋を使ってもらうことができました。そして、最後は行政の手助けにより退出手続きが完了した訳で、入居当初の懸念とは真逆で極めて円滑に推移したケースとなった次第です。

公開日:2017年11月7日

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