4 契約時・入居時に大家さんが注意すること|阿部 栄一郎

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原状回復について契約時・入居時に大家さんが備えておくこと

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弁護士 阿部 栄一郎

阿部栄一郎と申します。 賃料未払い、明渡し、敷金返還といった基本的な賃貸借契約の問題から騒音、悪臭問題といったことまで幅広く賃貸借契約に関する相談、問題解決に当たっています。また、マンション管理組合からの管理費滞納やペットの問題等の相談、問題解決にも当たっています。 相談や解決に当たっては、なぜそのようになるのか、なぜそのように解決した方がいいのかをできる限り丁寧に説明をするように心がけております。 お気軽にご相談ください。

4 契約時・入居時に大家さんが注意すること


上記3に記載した原状回復費用を請求する際の要件を考えれば,自ずと契約時・入居時に大家さんが注意することが浮かび上がってきます。


それは,契約時・入居時における賃貸物件の状況の確認です。

そして,契約時・入居時における賃貸物件の状況を写真で撮っておくことに加えて,契約時・入居時に破損等している部分について賃借人との間で確認をして書面化(入居時の確認書等に賃借人から署名をもらうのが良いです。)しておくことが重要です。

加えて,賃借人の退去時にも同様の確認をしておくことが重要です。

 

実務上,原状回復費用が問題となる事例においては,契約時・入居時の写真や確認書がないということを経験します。

ちなみに,収益物件として賃貸物件を購入した際に,賃貸物件の売主から契約時・入居時の写真や確認書等を引き継がなかったということもよく聞きますので,注意をしてください。

契約時・入居時の写真や確認書がない場合,最悪,裁判では,原状回復費用を請求できなかったり,敷金から原状回復費用を控除できないといった結論になってしまいます。

 

5 まとめ


原状回復におけるトラブルを避けるためには,契約時・入居時の写真をきちんと撮り,また,賃借人との間で確認書等を交わしておいた方が良いかと思います。加えて,退去時も同様のことをしておいた方が良いでしょう。


賃貸物件が新築マンションであって,賃借人が最初の入居者であれば,契約時・入居時の写真や確認書は不要かと思います(新築マンションであれば,破損等がないことが推認されると考えられます。)が,中古マンションであれば,契約時・入居時の写真や確認書は必ず保管しておいた方がよいでしょう。
 

公開日:2020年2月19日

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