「現代に生きる」地主系大家の未来やいかに|僧俗嫌世(そうぞく・いやよ)

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地主系大家の家督相続的志向の相続対策 「現代に生きる」地主系大家が「家督相続的志向」で相続を考える理由

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大家 僧俗嫌世(そうぞく・いやよ)

首都圏近郊の農家が、必要に迫られて不動産賃貸を始めたのが約27年前。 現在は、次期相続に備え、法人化して一部の物件を法人所有としました。 「生活できればそれで十分だが、絶対に負けない大家」であり続けたいと 思っています。

「現代に生きる」地主系大家の未来やいかに

 増やしたのか減らしたのか定かではないが、当家はご先祖様の残したものがあるから生きて行けている。しかし、そうかといって、それによりかかって一生を過ごせるほどの巨万の富があるわけでもない。極めて普通の「生き残った近郊農家」の1件だ。
 だから、(今まで意識せずに使ってきたが)当家が「地主系の大家」であるならば、その修飾語として「現代に生きる」をつけ、各代の相続で目減りする分の資産を補い続けながら「いえ」をつないでいかなければならないのだと思う。
 
 少なくとも、私は心理的には古い世代に属しているらしく、まだ、先祖から伝えられたその呼吸を理解することができるつもりでいる。

 だが、この後はどうなるかわからない。
 自分の子どもたちにまでは、それなりのものが渡る準備をしたつもりではあるが、この数年で私がした「相続に関係あること・ないこと」はじめ、当家に関するすべての苦労と同じことを、わが子たちに要求するのは少し酷な気もする。
 
 さりとて、ここで大問題になるのは、隣地にある当家の墓地である。先祖が眠り、私たちもいずれ入居することになるこの墓地だけは、誰か私の血を引くものに守ってもらいたいと思っている。
 
 はなはだ時代錯誤的だが、私が戦後になってできた「均分相続の法」ではなく、古い習慣である「家督相続的志向」で相続を考えるのは、自分にこのような心象風景があるからだろうと思う。
 

公開日:2018年2月16日

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