「いっぱい持ってるところから貸してもらう」|僧俗嫌世(そうぞく・いやよ)

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金融機関の優良顧客になる ~大家やるなら、これ気をつけなはれぇ! その8

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大家 僧俗嫌世(そうぞく・いやよ)

首都圏近郊の農家が、必要に迫られて不動産賃貸を始めたのが約27年前。 現在は、次期相続に備え、法人化して一部の物件を法人所有としました。 「生活できればそれで十分だが、絶対に負けない大家」であり続けたいと 思っています。

「いっぱい持ってるところから貸してもらう」

 もうひとつのよいことは、金融機関の持つ「情報力」を使わせてもらえる点です。
 
 2年ほど前のコラムに書いたことです。かつて、年間10Mほどの「事業用定期借地権契約(20年)」が、借主都合で途中解約になったことがありました。いくつかのテナント紹介業者に声をかけましたが、こちらが望む借り手の紹介はついに得られませんでした。そのなかで、いちばんはじめに、ある会社を紹介してくれたのが銀行です。そして、もちろん条件交渉はありましたが、結局その会社が現在の借主となってくれたのでした。
 これは、金融機関が自行の取引先(近隣支店も含む)のなかで、「土地を貸したいもの」と「土地を借りたいもの」をマッチングしたら浮かび上がって来た縁でした。
 
 一例だけで全部を語るわけにはいきませんが、何社もの紹介業者が連れて来られなかった借り手候補を、群を抜くスピードで紹介してもらえたのは、金融機関のもつ「情報力」だろうと思います。
 もし、私がひとりで伝手を頼って探していたら、こんなに早く与信付きの優良情報は得られるはずがありません。
 でも、優良顧客と見られていたおかげで、金融機関のネットワーク上の情報の恩恵にあずかれたわけです。金融機関としては、借り手にも貸し手にも恩を売った形になりますから、今回はどうかわかりませんが、その後の展開で「金融機関としてのビジネスチャンスもある」と踏んだものと思います。(じゃなきゃ、たいせつな情報を無料で提供しませんわねぇ)
 
 私としては、この「情報力」が援用できることは、ウチのような零細企業の場合、「『生死を分ける経営上のリソース』を社外に持っている」ことといっても過言ではないと思います。
 経営上の重要リソースが電話1本で使えるなんて、夢のような話だと思いませんか?
 
 金融機関はお金を借りに行くだけの場所ではありません。(知ってましたよね?)
 

公開日:2018年8月29日

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