金融機関選び方、ATM手数料から、外貨預金、税引き後の手取りは? 預け入れ期間後の差益・差損の見込みは? ~結果としての節税あれこれ~|Hisashi

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金融機関選び方、ATM手数料から、外貨預金、税引き後の手取りは? 預け入れ期間後の差益・差損の見込みは? ~結果としての節税あれこれ~

金融機関選び方、ATM手数料から、外貨預金、税引き後の手取りは? 預け入れ期間後の差益・差損の見込みは? ~結果としての節税あれこれ~

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大家 Hisashi

職域年金受給1年前となり、やっと「少しはラクになるかな」と、一息吐いています。サラリーマン大家→個人事業主→会社設立と、書けば順調に見えるものの、「いつもカツカツ」で生きてきた気がします。これまでの経験を、節税面から振り返ってみようと思います。

 今回は不動産とは直接関係のない話です。それどころか金額の単位としては1円を話題にするショボい内容です。ただ、その1円を節税するしないというケチなこだわりではあるのですが、まあ、
 「1円を笑う者は1円に泣く」
という格言もありますし……。

<20> セコいけどシンプルな話

 筆者は、借入先や賃貸管理・建物管理会社との遣り取りで発生する経費節約から、5カ所くらいの金融機関に20口座以上の通帳を持っています。振込・引落し手数料を節約するためですが、当然のことながら他行宛の送金の必要も発生し、その経費節減にも腐心します。
 最近は、各金融機関のサービス競争で、他行宛送金手数料の無料回数が口座残高により決定したり、給与振り込みに指定していれば月何回とか、コンビニのATMでもOKとか以前より充実してきてはいます。

 そうした銀行のサービスを一覧表にしてランキングを付けたりする雑誌記事なども見かけますが、10年以上も前から使い勝手が良いのが新生銀行(以下「新生」と略記)。
 外貨を30万円分預金していれば、他行宛送金手数料月5回まで無料。300万円分の外貨預金残高で10回まで無料です。
 10回の他行宛送金が毎月あるわけではありませんが、12月や法人の期締めの月は10回枠を使い切ることもあり、ドルを300万円分キープしておくことは日頃から意識しています。
 円預金のみだと、100万円で月5回、10回無料の権利発生は2000万円の口座残高と敷居が高く、筆者が口座開設をした頃にはまだ住信SBIネット銀行(以下「住信SBI」と略記)は開業していませんでした。
 月3回までの他行宛振込であれば、住信SBIは30万円の口座残高で良いのですが(これも100万から30万に緩和されたのは2016年頃の話)、筆者の場合その回数では不足。15回無料になるランクもありますが、その場合は500万円外貨ということで新生に軍配が上がります。
 それなら、住信SBIに30万円預金して振込3回無料枠をキープ、新生に300万円の外貨預金で10回分をキープ、計13回の他行宛送金手数料無料権を確保、ということになります。

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 さて、そうした必要上からドル預金を10年以上も続けているのですが、新生には「2週間満期外貨預金」という商品があり、この(2018)1月下旬から金利が0.8%に改定された、というのが今回のコラムの本題です(それまでは0.4%だったので、一挙に倍になったわけです)。

 ルールは、1本が1,000ドル以上。
 すると、次のような計算になります。

1.預金額 1,076 ドル
 1,076 × 0.008 (0.8%) × 14 (2週間) ÷ 365 (日)= 0.33017 $
 0.33017 × 0.15315 (国税) = 0.05057 (5¢未満は切り捨て)
 0.33017 × 0.05 (地方税) = 0.01651 (1¢未満は切り捨て)
 33¢ (1¢未満切り捨て) - 5¢ - 1¢ = 27¢

 つまり、1,076$ を2週間預けると、2週間満期で税引き後 0.27 $の利息が得られます。しかし、

2.預金額 1,043 ドル

 1,043 × 0.008 (0.8%) × 14 (2週間) ÷ 365 (日)= 0.32004 $
 0.32004 × 0.15315 (国税) = 0.04901 (4¢未満は切り捨て)
 0.33017 × 0.05 (地方税) = 0.01602 (1¢未満は切り捨て)
 32¢ (1¢未満切り捨て) - 4¢ - 1¢ = 27¢

でも 0.27 $の預金が付きます。お解りの通り、国税の 1¢ の違いによるものです。
 これが、預金 1,042 $だと、今度は利息の方が 0.26 $に減ってしまいます。では、利息が 0.26 $ と 0.25 $ の境はどこかというと、1,011 $ の預金額になりますが、これだと3万ドルを超えるには30本(30,330 $)必要になります。

 こうしたセコい計算と、2週間という期間、頭書の 300 万円分の口座残高(目安として3万ドル)で他行宛振込手数料月10回確保、といった諸条件を勘案し、

・1,043 $を1日2本ずつ14日に分けて預金(1,043 × 28 = 29,204)。
・あと1本は普通預金でいつでも円に換えられるように(合計 30,247)。
・3万ドルあれば、現在のレートでは円換算300万を下回ることはない。

といったソロバンをはじいています。
 金利が0.4%の時は、預入額ももう少し多めで、にも関わらず付く利息もショボいものでしたが、0.4 → 0.8 という、まさに「倍増」は、日々の残高の増え方も楽しいものです。
 因みに、2,086 $を1日1本で14日間にしてしまうと、得られる利息は1本あたり 52 ¢になってしまいます。お察しの通り、切り捨て部分の扱いによるものです。

 今回のタイトルを「シンプルな話」としましたが、結局のところ、

・元利均等か元金均等か
・繰上返済の住宅ローン控除に対する影響
・税引き前と税引き後
・扶養者控除と103万円の壁
・課税収入1,000万円と消費税
・専業主婦と共働き

などなど、あらゆる損得は、この1円1¢の計算からスタートします。

 2本で1日 54 ¢の利息は、ドル106円前後のレートで 57 円程度。30日間では 1,717 円程になります(しかも税引き後)。
 仮に、ちょっとした急な入り用で、普通預金の 1,000 ドルを円に換金する必要があったとしましょう。
 今年(2018)の3月末に、1日で 1円50銭 くらい一気に円安に振れたことがありますが(03/28)、もし、

・終値(03/27)で 105,330 円

を手にして、翌日の

・終値(03/28)の 106.85 円 (1,000ドルでは 106,850 円)

を見たら、さぞや口惜しい思いをするに違いありません。でも、その差は 1,520 円で、1カ月で積み上がった利息に納まっています。あるいは、新生の場合振込手数料は308円なのですが、5回分の手数料1,540円で元は取れている、と考えてもいいでしょう。為替レート次第で、結果的に±0としても、「損はしていない」なら納得ではないでしょうか。
 それだったら、1,500 円程度のいっときの悔しさより、期日にちゃんと払うべきものを払って、取引相手との信頼を毀損しないことの方がよほど重要です。
 何となれば、外貨は今後差益を生んで損を取り戻す機会はいくらでもありますが、取引相手の信頼を失うことは、ちょっとやそっとでは快復できないからです。

 円なのか外貨なのか、為替手数料は? 税引き後の手取りは? 預け入れ期間後の差益・差損の見込みは? 流動性(普通・定期)は? 付帯サービス(他行振込手数料無料回数、ATM引出無料回数、休日の扱い、等)、自宅からの最寄り店舗・最寄りATMなど、検討項目は多岐にわたります。加えて、不動産事業の場合は、融資に積極的か、貸出金利や金利交渉に応じてくれるかなど、むしろこちらの方が重要で、その関係から付き合いが続いている、といった金融機関選びもあるかも知れません。

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 ところで他行には、円で1週間満期の定期預金があります。
 東京スター銀行の「スターワン1週間預金」という商品で、細かい計算は省きますが、104,286 円を預けると、1週間で1円の利息が付きます(2018. 4. 1 現在金利 0.05 %)。この場合は、国税・地方税が1円未満となり、無税の利息が得られます。
 従って、毎月10日前後に家賃の振り込みがあれば、ローンの引落しが月末なら1円でも2円でも利息を稼げます。店舗やATMはそれ程多くない金融機関ですが、入金は郵便局なら無料ですし(曜日や時間帯の条件あり)、セブン・イレブンでの引出も、取られた手数料が翌月頭にキャッシュ・バックされますから(残高の平均や回数に条件あり)、特別不便は感じません。

 いずれにせよ事業者という立場は、決められた給料表の額を貰うだけの存在ではありませんから、セコいことからスタートして、金利の有利不利、経費の意識、収益性の検討、損得勘定、日々の遣り繰りと中長期の収支戦略の使い分けなど、諸々に考えを巡らせられるようにしたいものです。

 そうした「目を養う」こと(言わば「訓練」)が、下がり続ける給料に喘ぐ今のご時世にあっては、サラリーマンであったとしても必要なスキルではないでしょうか。

更新日:2018年8月11日 (公開日:2018年4月25日)

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