相続分野の民法改正 高齢社会に対応した改正案のポイント!遺産分割や遺言制度、生前贈与、遺留分制度はどう変わる?|配偶者の居住権を守る民法改正案-不動産賃貸経営博士-

×
←不動産賃貸経営博士
>
>
>
相続分野の民法改正 高齢社会に対応した改正案のポイント!遺産分割や遺言制度、生前贈与、遺留分制度はどう変わる?|配偶者の居住権を守る民法改正案

【特集】不動産経営の今と未来を考える

相続における配偶者の居住権を守る民法改正案

■ 遺産分割

 

1. 持戻し免除の意思表示の推定

婚姻期間が20年以上となる夫婦の一方である被相続人が、配偶者に対し、居住建物又はその敷地を遺贈または贈与した場合、その分は相続人が分け合う遺産の総額から除外されます(持戻し免除の意思表示の推定)。
これにより、Aさんのように婚姻期間が20年以上となる配偶者は、居住建物の遺贈等を受けた場合には、現行法よりも、より多くの相続を受けられる可能性があります。

 

2. 仮払い制度等の創設・要件明確化

各共同相続人は、遺産に属する預貯金のうち、その相続開始の時の預貯金額の3分の1に当該共同相続人の法定相続分を乗じた額については、単独でその権利を行使することができるようになります。これにより、遺産分割前に、被相続人の預貯金から当面の生活費などを引き出すことができるようになります。

■ 遺言制度

 

1. 自筆証書遺言の方式緩和

現行法では、自筆証書遺言は、その全文を自書しなければなりませんが(民法第968条第1項)、改正要綱では、自筆証書遺言に相続財産の目録を添付する場合には、その目録については、パソコン等による印字でも可能となります。これによって、相続財産がたくさんある場合には、遺言書の作成が簡便になります。但し、その対象はあくまで相続財産の目録のみであって、本文は自書する必要がありますので、ご注意ください。

 

2. 自筆証書遺言所の保管制度の創設

法務局において、自筆証書遺言書(但し、封のしていないものに限ります)を保管してもらう制度が新設されます。

■ 遺留分制度

 

1. 金銭債権化

現行法では、遺留分減殺請求の効力は、現物返還が原則でしたが、改正要綱では、遺留分減殺請求権の行使により遺留分侵害額に相当する金銭債権が発生することになり、遺留分権利者は、受遺者等に対し、遺留分侵害額に相当する金銭を請求することができるようになります。

 

2. 相続人に対する生前贈与の範囲に関する規律

現行の裁判実務では、相続人に対する贈与(特別受益に該当する贈与)は、その贈与が相続開始よりも相当以前にされたものであっても、特段の事情がない限り、遺留分減殺の対象とされています。これが改正要綱では、相続人に対する贈与は、相続開始前の10年間にされたものに限り、その価額を、遺留分を算定するための財産の価額に算入することになります。

■ 相続の効力

 

1. 相続による権利の承継に関する規律

相続による権利の承継は、遺産分割によるものかどうかにかかわらず、法定相続分を超える部分については、登記、登録その他の対抗要件を備えなければ、第三者に対抗できません。

 

2. 義務の承継に関する規律

相続債権者は、相続分の指定がされた場合であっても、各共同相続人に対し、その法定相続分に応じてその権利を行使することができます。ただし、その相続債権者が共同相続人の一人に対して指定相続分に応じて義務の承継を承認したときは、この限りではありません。

■ 相続人以外の貢献の考慮

 

被相続人に対して無償で療養看護その他の労務の提供をしたことにより被相続人の財産の維持又は増加について特別の寄与をした被相続人の親族(相続人を除きます)は、相続の開始後、相続人に対し、寄与に応じた額の金銭(特別寄与料)の支払を請求することができるようになります。

ご回答いただいたのは…

虎ノ門桜法律事務所
代表弁護士 伊澤大輔

■ 所在地:〒105-0001
東京都港区虎ノ門3丁目22番1号 虎ノ門桜ビル6階

■ 連絡先:
TEL 03-6432-0965 FAX 03-6432-0966

こんな記事も読まれています

こんな記事も読まれています

新着!大家さんのお悩み相談

こんな記事も読まれています

こんな記事も読まれています

新着!大家さんのお悩み相談

あなたにおすすめの収益物件

大家さん・投資家さんのためのセミナー・勉強会・相談会

特集一覧

相続・税金
空室対策
滞納退去
賃貸管理
土地活用
不動産投資
[特集]
不動産賃貸経営体験談を大家さんに語ってもらいました
ハワイでセミリタイア 別荘を手に入れる方法
経営者・成功者が語る ~経営者取材対談~
   [PR] ベテラン大家が選ぶ、賃貸管理会社とは?

×

PAGE TOP